令和6年春の過去問の問2の解説をします。
題材はサイバー攻撃です。
では早速解説に移ります。
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問1
(1)HTTP GET Floodの特徴
公開Webサーバに大量のHTTP GETリクエストを送信する攻撃
公開Webサーバが対象となり、HTTP GETリクエストを大量に送信してひっ迫させます。
(2)しきい値が低すぎる場合の弊害
正常な通信を異常と検知してしまう
しきい値を超えた場合に異常とみなすので、しきい値が低い場合は正常な通信も異常とみなす場合がある。
(3)DNS通信の許可設定
| 空欄 | 解答 | 解説 |
| b | DNS-K | インターネットから社内へのDNS通信は権威DNSサーバへ |
| c | DNS-F | 社内からインターネットへのDNS通信はフルサービスリゾルバから |
インターネットから社内へは権威DNSサーバ、社内からインターネットは名前解決を行うフルサービスリゾルバ。
問2
(1)VPN-GWへの攻撃とMFA突破
| 空欄 | 解答例 | 解説 |
| d | 正規利用者が入力したIDとパスワードを利用して、攻撃者がVPN-Hへ送信する | フィッシングで取得した認証情報を使う |
| e | 正規利用者のスマートフォンに送信されたセキュリティコードを罠サイトに入力させ、攻撃者がそれをVPN-Hへ送信する | AiTM型攻撃でMFAを突破 |
(2)注意喚起の内容
認証情報の入力はVPNダイアログにだけ行うようにする
認証情報はVPNダイアログに入力するので、URLで誘導されたWebページでは入力する必要がない。
問3
(1)あらかじめ設定されているポート順が突破される
盗聴したパケットと同じ順番に通信要求を送信する
盗聴は可能なので、正規の通信をチェックしてポート順番を入手すれば送信が可能です。
(2)SPAで盗聴されても突破されない理由
SPAパケットはユニークであり、同じパケットを再利用すると破棄されるから
同じパケットを利用すると破棄される仕様なので、ユニークなSPAは盗聴しても効果がない。
問4
(1)外部サービスの具体例
・DDoS対策機能を有するCDNサービス
・クラウド型ファイアウォールサービス
・ISPが提供するDDoS防御サービス
自社回線では防げないため、補うために解答例のようなサービスを導入する。
(2)WebサーバへのDDoS影響が軽減される理由
・取引先専用PC以外からの通信は取引先向けWebサーバに到着しないから
・UTMの設定変更によって、ボットネットからの通信が遮断されるから
・UTMの設定変更に伴って、外部からの接続対象サーバではなくなったから
インターネットからの直接接続を遮断するので攻撃者はWebサーバへアクセスできなくなります。
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