令和7年春の過去問の問4の解説をします。
題材はIT資産管理及び脆弱性管理です。
では早速解説に移ります。
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問1
設定を変更したサーバとその変更内容
権威DNSサーバ
【変更内容】
・終了したサブドメインのCNAMEレコードを削除する
使用していないドメインを利用させないためには、権威DNSサーバからDNSレコードを削除する必要があります。
不要なDNSレコードは削除するのが脆弱性管理では重要。
問2
(1)a,bに当てはまるサーバの契約形態
(1)a:他社データセンターを利用して契約して利用した
b:レンタルサービスを契約して利用した
表1の項目「IT管理資産」の5(3)に「IT管理資産台帳に登録していない」と記載されています。
管理していないのは「データセンター」、「クラウドサービス」、「レンタルサービス」の3つがあります。
「クラウドサービス」については記載されているので、残りの2つが答えになります。
(2)cに入れる10字の英字
WHOIS
WHOISとはドメインの登録者情報や有効期限などを確認できるサービスです。
(3)| 空欄 | 解答 | 解説 |
| あ | Z | 自社が管理しているドメイン |
| い | X | 他社が管理しているが、利用しているドメイン |
| う | Y | 利用していないドメイン(放置状態) |
(4)| 空欄 | 解答 | 解説 |
| d | オ(V社) | Aレコード(IPアドレス) |
| e | ア(FQDN) | MXレコード(メールサーバ) |
| f | イ (GIP)| CNAMEレコード(別名) |
| g | ク(ドメイン名) | TXTレコード(SPFなど) |
| h | キ(担当者識別番号) | NSレコード(ネームサーバ) |
問3
(1)調査方法を40字で回答
ポートスキャンでWebポートが開いていることを確認
Webサービスが稼働しているかどうかはポートスキャンにより知ることができます。
X、Y、Z以外の調査方法となるのでポートスキャンが正解となります。
(2)別の調査方法
脆弱性スキャナを実行して脆弱性の有無を確認
脆弱性スキャナとはシステムやネットワークに存在するセキュリティ上の脆弱性を自動的に検出し、そのリスクを評価するツールです。
脆弱性を見つけるには脆弱性スキャナが有効です。
(3)する場合としない場合の対応方針
【する場合】
・一時サービスを停止して、脆弱性を修正後に再開
【しない場合】
・速やかにネットワークから切り離し、機器を処分する
サービスを継続するなら既存の脆弱性を取り除く必要があります。
サービスを廃止するなら速やかネットワークから切り離して、攻撃者に悪用されないように対策を講じる必要があるでしょう。
問4
(1)CVSSのバージョン
4.0
CVSSの最新バージョンは4.0になります。
(2)KEVカタログのフルスペル
ウ
(3)KEVカタログに掲載される脆弱性
実際に悪用されたもの
KEVカタログとは、実際に悪用が確認された脆弱性のリストのことです。
なので、答えは「実際に悪用されたもの」になります。
脆弱性管理の項番1、2の改善策
【項番1】
・情シ部がIT管理資産台帳にあるSWについて、重要な脆弱性情報が発表されていないかを継続的に確認する
【項番2】
・該当SWを保有する管理部門に対策の優先度を連絡し、対策実施を確認する。
表1にある項番1、2に改善策を回答します。
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