適正在庫数を維持出来ないとお困りの方多いと思います。
過剰在庫になってしまったり、逆に欠品してしまったりと在庫管理は非常に難しいです。
今回はそのような方のために、適正在庫数の計算方法を紹介していきます。
- 「気づけば倉庫が段ボールで溢れている」「逆に売れ筋がいつも在庫切れしている」と悩むECショップ・小売・製造業の店長、現場責任者
- 勘や経験頼みの発注(どんぶり勘定)を卒業し、ロジカルに在庫数をコントロールしたい層

適正在庫の計算方法とは?過剰在庫を防ぐための方程式をわかりやすく解説
「在庫が多すぎて倉庫を圧迫しているけれど、減らすと今度は欠品(在庫切れ)が怖い…」
「結局、うちの店には何個の在庫を置いておくのが正解なの?」
物販や製造業に関わるすべての人にとって、永遠の課題とも言えるのが「適正在庫(てきせいざいこ)」の維持です。
在庫は多すぎれば「過剰在庫」となり、会社のキャッシュ(現金)を眠らせ、保管コストを膨らませます。
逆に少なすぎれば「機会損失(黒字倒産リスク)」を招き、せっかくの売り上げチャンスをドブに捨てることになります。
では、このバランスをどうやって保てばいいのでしょうか?
実は、適正在庫は「ベテランの勘」ではなく、簡単な「方程式(計算式)」で誰でもロジカルに導き出すことができます。
本記事では、数学が苦手な方でも今日から実践できる適正在庫の計算方法を、分かりやすく徹底解説します!
そもそも「適正在庫」とは何か?
適正在庫とは、一言で言えば「欠品を起こさず、かつ最も無駄のない最小限の在庫量」のことです。
ここで重要なのは、適正在庫は「常に変動する固定されない数字」であるという点です。
例えば、夏によく売れる商品の適正在庫は、冬には当然少なくなります。季節、トレンド、世の中の情勢によって、最適な数字は毎日変わっていくものだと認識しておきましょう。
適正在庫を導き出す「基本の方程式」
適正在庫を正しく計算するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。最も一般的に使われる基本の方程式は以下の通りです。
適正在庫 = 安全在庫 + サイクル在庫(または発注サイクル期間の消費量)
これだけ見ると難しく感じるかもしれませんが、中身を分解していくと非常にシンプルです。順番に解説します。
キーワード1:安全在庫(あんぜんざいこ)
安全在庫とは、「予期せぬトラブル(注文の急増、仕入れの遅れなど)が起きても欠品しないための最低限の保険の在庫」です。
キーワード2:サイクル在庫
サイクル在庫とは、「次の発注をしてから、実際にモノが届く(入庫される)までの間に消費されると予想される在庫」です。
つまり、「次の仕入れが届くまでに必要な分」に「もしものための保険」をプラスした数字が、あなたの会社が持つべき適正在庫になります。
実践!5分でわかる適正在庫の3ステップ計算手順
それでは、具体的な数字を使って実際に計算してみましょう。
- 例にする商品: 人気のTシャツ(A商品)
- 1日の平均販売数: 10枚
- リードタイム(発注してから届くまでの日数): 5日間
- 安全日数(トラブル用に確保したい猶予): 3日間
【STEP 1】サイクル在庫(発注期間の消費量)を出す
まずは、注文してから届くまでの5日間に何枚売れるかを計算します。
1日の販売数 (10枚) × リードタイム (5日) = 50枚
つまり、新しく発注したTシャツが届くまでに、倉庫からは50枚の在庫が減っていくことになります。
【STEP 2】安全在庫(保険分)を出す
次に、配送が遅れたり、急に注文が殺到したりしたときのための保険を計算します。ここでは「3日分」を保険とします。
1日の販売数 (10枚) × 安全日数 (3日) = 30枚
【STEP 3】2つを足して「適正在庫」を確定する
最後に、STEP1とSTEP2の数字を足します。
50枚(サイクル在庫)30枚(安全在庫) = 80枚
これで、A商品の適正在庫は「80枚」だと分かりました!
倉庫の在庫が80枚を下回りそうになったら、すぐに次の発注をかければ、理論上は絶対に欠品せず、過剰在庫にもなりません。
【発展】さらに精度を上げる「安全在庫」の公式
「安全日数を『3日』とする根拠が曖昧だな…」と感じた方もいるかもしれません。
より厳密に、統計学的なデータ(販売のバラつき)を考慮して安全在庫を出したい場合は、以下の本格的な公式を使用します。
安全在庫 = 安全係数 × 売上(需要)の標準偏差 × √調達リードタイム
- 安全係数: 「欠品をどれだけ許容しないか」の指標です。一般的には欠品許容率5%(=95%は在庫を切らさない)として、「1.65」という数値が使われます。
- 標準偏差: 日々の売り上げの「波(バラつき)」を数値化したものです。エクセルの
STDEV.P関数を使うと一瞬で計算できます。
少し難しく見えますが、要するに「日々の売り上げの激しい波」と「仕入れにかかる日数」を掛け合わせることで、より精度の高い『絶対安心な在庫数』が弾き出せるということです。
エクセル管理で適正在庫を維持する限界
ここまでの計算式を使えば、エクセルに数式を組み込んで適正在庫を管理することは可能です。しかし、いざ運用を始めると次のような「エクセルならではの壁」にぶつかります
- 「1日の平均販売数」の更新が追いつかない:
先月は1日5個売れていた商品が、今月は1日20個売れるようになった場合、エクセルの平均値を手動で書き換えない限り、計算される適正在庫は古いままになります。 - 商品数が多すぎて数式が崩壊する:
扱うアイテム数が100、1000と増えていくにつれ、エクセルの行数も膨大になります。1箇所でもセルの数式($=$)をミスすると、間違った発注数が計算され、大損害に繋がることがあります。 - 複数人でのリアルタイム共有ができない:
エクセルファイルを誰かが開いていると他の人が更新できず、現場の入出荷データが数式にリアルタイムに反映されません。
まとめ:適正在庫の維持は、自動計算できる「仕組み」におまかせ
適正在庫をキープしてキャッシュフローを最大化する秘訣は、「人間が計算しないこと」です。
「エクセルでの発注計算に限界を感じている」「在庫の山と欠品の恐怖から解放されたい」という経営者・店長様は、ぜひ当社のクラウド在庫管理システムを無料でお試しください。
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